放置感想 13台目 シンに近い雑感とか

■シンエヴァ公開、実際唐突にアナウンスされると途方に暮れるものである(2週目の平日に逃げ込むつもりだ…

エヴァの思い入れ、自分としてはポストエヴァの作品群を経由したうえでの新劇場版からの定点的摂取なので、それほどエヴァ自体を熱を持って観てたわけではないが、『地球少女アルジュナ』(20周年⁈)とか『UN-GO』(10周年!!)といったポストエヴァの「アクチュアルな視聴体験」の正体を探る為に触れてきた感じだった。

エヴァ、子供心に「おっかない」印象しかなく(『AKIRA』とか『攻殻』のメカと人肉が入り混じった描写もそうだった)、リアル中2で『アルジュナ』が直撃してもなお、貞本エヴァで距離をおいていたのだった。『アルジュナ』も「おっかない」アニメではあるが、初期デジタル制作アニメのハイエンドを目指した映像の作りや(当時DVDメディアも再生できるPS2の存在は大きかったと思う。最先端はロマンだった)、現代劇SF表現超自然体験の振れ幅を許容する岸田隆宏のキャラクターデザイン、河森正治監督の語り口や菅野よう子の音楽が明後日に行こうとも、坂本真綾の主題歌・挿入歌のビビット加減のぶれのなさで「凄いもの観たな…」と乗せられる気持ちが勝る視聴体験。『アルジュナ』放送後のアメリ同時多発テロと、PS2の『メタルギア・ソリッド2』のプレイ体験刻まれた2001年だった。『アルジュナ』からアニメージュNewtypeを購読しはじめて、小黒祐一郎の連載「この人に話を聞きたい」でアニメ関係者の接点とか幻の作品をめぐるifを垣間見るアニメの楽しさを知ったり、大塚英志サブカルチャー時評経由でエヴァをめぐる言説や富野由悠季の言説に触れたりしてエヴァ視聴がさらに遠回りになったり…

□『アルジュナ』の翌年が『ラーゼフォン』で、エヴァを忌避しながらリアルタイムでサンテレビKBS京都で『ラーゼフォン』を観て録画も観る思春期ならではの拗れ…

■『アルジュナ』後の河森監督作『マクロス ゼロ』を(内容面で)もどかしくOVAリリースなので待ちながら順次消化する間、『フリクリ』や『トップをねらえ!』(『マクロス ゼロ』が終われば『トップをねらえ2!』へ)を観てたりしてエヴァ視聴に備えるという時間もあった。

□迂回を重ねたエヴァ視聴も『劇場版 機動戦士Zガンダム』三部作で腹を括ることになった。小黒さんのWEBアニメスタイルエヴァ雑記も視聴を後押ししてもらったと思う。(次回雑記に続く)