放置感想14台目 シンがまだ遠い雑感とか

□シンエヴァ観る前に観た人の感想を漁って、それぞれの言葉に滲み出るまごころに圧倒される… なかの前回のエヴァ迂回の道程からの続き。

エヴァ視聴(リニューアル版)が2006年の大学2年生の頃で、一時的に一人暮らしをさせて貰ってた環境というのが、雑念なく初エヴァを頂けたのだった。20歳の年頃なので、各話の面白さ以上にミサト達の退廃的なアダルトに浸食される心地良さが優っていた…

□そんなエヴァ視聴、WEBアニメスタイルのコラムチェックの習慣化が進み、アニメ史の興味が深まって『少女革命ウテナ』視聴に至るまで時間がかからなかった(小黒祐一郎の掌の上…)。エヴァ視聴自体に挑んでよかったなと思えたのが2010年代前半頃で、エヴァに参加していた安藤真裕監督や岡村天斎監督、そして水島精二監督の各監督それぞれの「エヴァっぽさ」の練り上げを軌跡として捉えられる経験に繋がった時だった。

■2006年のエヴァ視聴から翌年『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観ることになるが、観た映画館が『ラーゼフォン 多元変奏曲』と同じ映画館だったり、雑誌CONTINUEでヱヴァとエウレカセブンの特集釣瓶打ちとくれば京田知己監督への興味の導線があらためて敷かれたことが重要だった…

□2009年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』は坂本真綾が演じる真希波・マリ・イラストリアスが、台詞の息遣いで懐メロを口ずさむ姿に「菅野よう子プロデュースの主題歌を歌う坂本真綾」の魅力を超えるサムシングでやられてしまった。今となってはFGOのサバフェス的趣向が詰まったものとして『夕凪LOOP』を捉えたら良かったが、菅野よう子プロデュースから距離をとる歌手:坂本真綾にショックを受け、『劇場版 空の境界』で時代を刻む声優:坂本真綾に重きを置くようになった途端のマリですよ… 歌い手と演者のバランスがビクターエンタテインメント(現フライングドック)縛りだと窮屈に感じていたのを、サウンドトラックに組み込まなければ口ずさみとして歌を盛り込めることに気づいた関係者が偉大すぎる(次回雑記に続いてしまう)