放置感想19台目 鑑賞メモ:1『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』

■『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』各感想は読んで先出し映像は触れずの状態での鑑賞。新劇場版シリーズが改めて「ポストエヴァ」の作品のひとつだと告白したうえで、これまでの「ポストエヴァ」作品群の芯(シン)通す叙事詩であり噺(『昭和元禄落語心中』⁉︎)でもあり。

□映画アヴァン、真希波から切り出される「これまでのヱヴァンゲリヲン」の、シンジ達その時々の嘘のない思いと葛藤の叫びの繰り返しが「シン」新生へと誘う。『序』『破』から『Q』の画面サイズの転調がIMAX版で観といて良かったポイント。

■新劇場版シリーズ、宇多田ヒカルの主題歌、坂本真綾の鼻歌、林原めぐみの挿入歌が揃ってるの『破』『シンエヴァ』の2作で、これが最後の機会だと思うと… 『シンエヴァ』では意外な人物が一曲披露していて、文化の極みとしての歌構成がより際立つ形に。髑髏と破面がいっぱい出てくる本編なので、鷺巣詩郎の音楽の『BLEACH』味が割と引き出されてる。

□『シンエヴァ』では「ニアサー(ドインパクト)」を経た人物達との再会が大きな見所であるが、トウジ委員長ケンスケの経年した相貌と第三村の生活から喚起される感情は、自身のアニメファンの軌跡の俯瞰と回帰のうねりを伴ったものだった。殊に、トウジ役の関智一が「ポストエヴァ」作品に数多く出演しているのもあり、関さんの「ポストエヴァ」の経験と経年がニアサーを経たトウジにフィールドバックされる感触は納得と感動があった。トウジ役の関さんの『地球少女アルジュナ』の大島時夫、『無限のリヴァイアス』の尾崎イクミ、『PSYCHO-PASS』の狡噛慎也との地続きがあって、トウジの妹:鈴原サクラの、愛憎のうねりの航海が鮮烈になるのは見事というしかない。相田ケンスケ(28歳)役の岩永哲哉の芝居をもっと聴きたいとなったのは、ネタバレでは伝わってこない収穫だ。

■冒頭のパリ人理修復バトル(え)、ダ・ヴィンチ真希波、巡洋艦シールド宝具を展開するリッさん、シャンブロ砲実況する北上ぐっさんとカオス極まりないレイド戦⁉︎

□稲作そっくりさん、ハローキティそのものなので俺の全身のLCLが弾ける… 制服の上に下着を置くというのは衒いなくまごころを差し出す行為なのだ。(鑑賞メモ2に続く)