話数単位で選ぶ2021年TVアニメ10選

■『EUREKA』と『フラ・フラダンス』で自分の中の00年代TVアニメに一区切りがついてしまって、がらんどうな感じではあるが、今年観たアニメ10選を捻りだしていく(順不同)。

 

①『Vivy -Fluorite Eye's Song-』9話
「Harmony of One's Heart -私の使命、あなたの未来-」

②『SK∞ エスケーエイト』#1「熱い夜に雪が降る」

③『Sonny Boy』第11話「少年と海」

④『死神坊ちゃんと黒メイド』第8話「白い雪、黒い服」

⑤『装甲娘戦記』#7「スズノの秘密」

⑥『SSSS.DYNAZENON』第10回「思い残した記憶って、なに?」

⑦『NOMAD メガロボクス2』ROUND10「Las derrotas pasadas son acompañadas
por señales de buena suerte
過去の敗北は幸運の兆しと共にある」

⑧『はたらく細胞BLACK』第四話「最前線、淋菌、葛藤。」

⑨『ひぐらしのなく頃に 卒』第14話「神楽し編 其の参」

⑩『ラブライブ!スーパースター!!』#5「パッションアイランド」

 

□①の『Vivy』9話は、デフォルメメカのハッキングバトルとダイナミックな落下アクションが盛り込まれたメカ人体バトルの画的な愉しさ。8話9話のディーヴァ編はVivy/Diva役 種崎敦美の成人ボイスのウイットが存分に発揮されている(『閃光のハサウェイ』の出演含めて今年のマイブーム声優だった種崎さん)。

■②の『SK∞』1話。千葉道徳キャラクターデザインmeets内海紘子で求められるケレン味と繊細さがギュと詰め込まれた滑り出しの鮮やかさ。

□③の『Sonny Boy』11話は、1話以来漂流もののいざこざが面倒そうでスルーしていたところ、作品テーマの、漂流した「可能性」が人生の航路へ再び合流するビジョンを、ロケット作りとラジダニの寓話を聞く長良で形にできているのが素直に心動かされた。

■④の『死神坊っちゃん』8話は、カフとヴィオラの身体のラインをピンポイントで魅せるベルトのこだわりや、坊っちゃんとアリスの過去描写(アリスの悴む手)で山川監督の冬の表現がますます深まるところが見どころ。

□⑤の『装甲娘戦記』7話は、リコとスズノの間にある元永監督『School Days』的な緊張感と四国漫遊の弛緩、終盤のリアルな海辺が印象に残る修学旅行回。

■⑥の『ダイナゼノン』10話は、各話でダイナゼノンのオモチャを通じて描かれた位置エネルギーがある世界が蓬の流血を呼び、流血で形になる思いが夢芽やガウマの彼岸の人の追憶と響き合う。「作り物の世界」を見て感じる為の仕掛けが終盤に向けてこれでもかと投入される作り手の熱さがこもった10話。

□⑦の『メガロボクス2』10話は、『あしたのジョー』のシナリオに従ってきた「ギアレス」ジョーが、「ギアレス」ジョーへの失望に囚われたサチオの為に「ギアレス」の力を奮い抱擁する様が、これまで描かれた「ギアレス」ジョーの中で感じ入る立ち振る舞いだった。『メガロボクス2』ジョーやサチオ達の「クソガキ」描写が『あの花』『超電磁砲』『鉄血のオルフェンズ長井龍雪作品の「クソガキ」描写の流れを汲んでいたり、10話は『交響詩篇エウレカセブン』の主要アニメーターだった倉島亜由美によるキャラクターデザインが2人の決着の切実さを作りあげていた。

■⑧の『はたらく細胞BLACK』4話は、山本秀世監督の『ストライク・ザ・ブラッド』『魔法少女特殊戦あすか』の系譜であるバイオレンス&サービス回で、体内ハードボイルドで滲み出る『DARKER THAN BLACK』愛。

□⑨の『ひぐらし卒』14話は『シンエヴァ』のイマジナリーバトルを彷彿とさせる場面転換の連続の中での喧嘩三昧だったが、『シンエヴァ』終盤より『エウレカセブンAO』最終2話のテンションの近さが熱かったかな。

■⑩の『スーパースター‼︎』5話は、神津島の道中で、かのんのパーソナルな体幹がすみれと可可の関わりで画になっていくところが、友情等の段取りから解き放たれていて一期の頂点といって過言ではない…